『租税教室』
って、みなさん、ご存知でしょうか?
小学生から大学生までの児童や生徒、学生さんを対象に『税』についてお話しする特別授業です。
その講師を、税理士や税務署の職員などが、『講師』という慣れない仕事ながらも、毎年担当しています。
そんなわけで、私も今日は、近隣の中学校に租税教室の講師として、ひと踏ん張りしてきました。
社会科の授業の1コマをお借りして、中学3年生の生徒さんたちと一緒に、『税』についてお勉強してきました。
租税教室の難しいところは、テーマが『税』なだけに、話の内容が、難しかったり、つまらなかったりすると、誰も熱心に聞いてくれない、というところです。
話し手からすると、これが結構、恐怖でして。
もちろん、講師をやる人によっては、生徒さんが、聞いていようが、聞いていまいが、ただ、たんたんと『税』についての難しい話を小一時間続ける人もいます。
『租税教室』という与えられたノルマをとりあえずこなすことに重点を置く人。
生徒が難しい税金の話に、飽きて寝ていようが、雑談していようが、ただひたすら与えられた時間を話し切るハートの強い人。
私は、ハートがそんなに強くないので、寝ている生徒や、飽きて雑談をしている生徒を前に1時間も話をしたくない。
そんな一心で、講義の内容を何日もかけて、おもしろおかしく(自分としては)練り上げ、いつも完全武装で講義に挑んでいます(笑)
そんな『租税教室』という、あまり知られていない税理士の大切な仕事の一つなんですが。
いつか、皆さんのお子さんから『今日は、学校で租税教室っていうのがあったよ!!』って話があったときは、このブログ記事を思い出して、陰ながら奮闘する税理士の存在を思い出してもらえれば、幸いです。